まさか自分が「がん」になるなんて誰も思っていないですね・・・(>_<)

以前の記事の続きです。

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まさか自分が「がん」になるなんて誰も思っていないですね・・・(>_<)

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病気って、本当に突然身に降りかかりますよね。

看護師の仕事をしていて、沢山の患者さんを見てきましたが、どこか他人事のように思っていたような気がします。

自分がなるわけない...って。

でも、そのまさかは自分にとって思いがけないカタチで、しかも一番辛いカタチで私に降りかかったのです(;_;)


それは、子宮頸癌でした。

 

32歳と少し遅めの初産で、私は幸せの絶頂にいました(^ ^)

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20代後半には結婚...なんて考えていましたが、看護師3年目、4年目となるにつれ仕事の面白さに目覚め、ふと気付くと30代(;´Д`A

さすがに高齢出産はなぁ...と思っていましたが、なんとかセーフの32歳f^_^;

主人と授かった赤ちゃんとの幸せな将来を思い描いていました...\(//∇//)\


しかし、その幸せは長くは続かず...。
それどころか、不幸のどん底に突き落とされた思いでした。


妊娠を告げられ、まもなくの出来事でした。

病院から、次の診察日を待たずに連絡が来て、大学病院に転院し検査を受けた所、子宮頸癌の診断がついたのです。

まさか子宮けい癌?

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命を落とすかもしれない癌だなんて...。
とてもすぐに理解できる事ではありませんでした。

だって、子宮には今宿ったばかりの赤ちゃんがいるんです。

よりによって、子宮頸癌だなんて...。


何かの間違いであってほしい。
きっとこれは夢なんだ...って思いましたね。

でも、悲しい現実だったのです(;_;)

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私は、まだ小さな胎児の赤ちゃんと対面することなく、さよならしなければならないという、辛い選択をしなければなりませんでした。

しかし、この子が私の命を救ってくれた事には間違いありません。

もし妊娠していなかったら、私は症状がでるまで気づかずに、命を失う事になっていたでしょう。

この子が気づかせてくれた癌という病気を克服し、幸い残す事の出来た子宮で、再び赤ちゃんを授かる事ができたのです。


私の命を守るため、ほんの短い時間この世に生まれてくれた我が子の為にも、私はこれからも前向きに生きていきたいと思っています(*^o^*)


苦しい闘病でも頑張れた「赤ちゃんが絶対に欲しい」と言う気持ち。

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私は、妊娠に気づいてまもなく、子宮頸癌と宣告されました。


お腹の赤ちゃんの命を守りたい一心で、主人ともかなり話し合いました。

なんとか、出産を待ってオペをしたかったのです。


しかし、それでは母体が癌の転移などをおこし、危険とのことで、お腹の赤ちゃんの命は諦めなくてはならないという、非常に悲しい決断をしなくてはならなかったのです。

 

まさか自分が病気になるなんて

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看護師として、沢山の病気の患者さんと接してきていましたが、自分がそんな重い病気にかかるとは全く思っていませんでした。

しかも、まさか子供を産めなくなるかもしれない...なんて事は微塵も思っていなかったのです。

あまりの衝撃に絶望の日々が続きました。


主人は、とても優しい人なので、一生懸命励ましてくれました。

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たとえ、子供を持つことが出来なくても、二人で仲良く暮らそう...と、私の命を常に一番に考えてくれました。


それでも、赤ちゃんを諦めることができなかった私に、ドクターは広汎子宮頸部摘出術をすすめてくれました。

その場合、お腹の赤ちゃんの命は助けることは出来ないけれども、子宮を残すことができるため、もしかしたら赤ちゃんを産むことが出来るかもしれないという希望は残されるのです。

癌の診断をされ、オペまでの日々は、本当に辛いものでした。

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赤ちゃんを授かった喜びから、絶望へ落とされ、世の中にこんな不幸なことがあるのだろうか?と思う毎日でした。

たとえ、子宮を残しても、また妊娠し無事に出産することができるのだろうか?そんな不安で苦しい日々がオペ後もしばらく続きました。


でも、どんな時も主人は、私を気遣い、ストレスにならぬよう励まし支えてくれました。

そして、何よりも『絶対に赤ちゃんが欲しい』という気持ちが、前向きにさせてくれましたね。


結婚をして、赤ちゃんが生まれて、家族が増えること。

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それは当たり前で当然の事と考えていましたが、それがこんなにも困難なことになるとは、全く思っていませんでした。

そんな闘病生活の中、ニュースで子供を虐待死させた親などみると、なぜこんな親が簡単に子供が生まれるのに、どうして私には、怒りと悲しみに押しつぶされそうな思いでした。

 

どんな時もそばで支えてくれた主人には、本当に感謝しています。

そして、健康のありがたさ、がん検診、婦人科検診など、早期に見つけることの大切さを知ることが出来ました。

赤ちゃんが絶対に欲しいという気持ち、それは女性なら誰でも思う事ですよね。

後悔する人生を送らないよう、皆さんも健康...大切にしてくださいね!

 

子宮がんを乗り越えて出会えたわが子は私の宝物!!

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お腹の赤ちゃんのおかげでで、私は命を助けられたのです。
この子が私に気づかせてくれた...私は、産まれてくることの出来なかった我が子のためにも、強く生きていかなくては...と思いました(*^^*)


そして、いつかこの子が、また私のお腹に宿ってくれることを願いました。


一時は、子宮全摘という話もあり、一生子供を産めない体になるのではないかという絶望も味わいました。

子供を産めないなんて、女性として生まれてきた意味がない...それほどに辛いことです。

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しかし、その時のドクターのおかげで、子宮を残し癌を取り除き、赤ちゃんを産めるかもかもしれない、という希望を持つことができたのです。

しかし、子宮を残したからといって必ず妊娠できるとも限りませんし、必ず無事に出産できるとも限りません。

たとえ無事に出産までたどり着いても、赤ちゃんが五体満足健康とも限りません。

私は不安でいっぱいでした(;_;)
子供を持つことがこんなにも難しいことになるとは思ってもいませんでしたしね。

こんな事なら、もっと早く結婚して、出産しておけばよかった...とか色々考え、後悔ばかりする毎日でした(;_;)


私は優しい主人に支えられながら、絶対に子供を産むんだ!と、妊娠に向けとにかく体を気遣いました。

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体を冷やさないための食生活を行い、妊娠しやすくなるよう心がけたり、ヨガなどにも通いましたよ(*^^*)

健康な体を作るために、あらゆることをしましたね。

そしてついに念願の妊娠、出産をすることができたのです。

妊娠してからも、不安はつきませんでした。

そんな思いで産んだ我が子は、この世で一番大切な存在です(*^^*)

 

自分が「がん」になってみて初めて患者さんや家族の方の思いに気付いた。病気になっても悪い事ばかりじゃない!

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妊娠して気付いた『子宮頸癌』でした。

看護師をしていると、癌の患者さんとの出会いは沢山あります。

若い患者さんの癌は進行も早く、余命も短く最期を迎える方もいました。

しかし、癌の患者さんでも、高齢の方は進行も遅く、癌だからと言ってすぐに亡くなる、というわけではないんだなぁ...なんて、わりと軽く考えていたように思います。


自分が癌と診断されたことにより、主人や両親、友人など身近な人たちに大きな影響を与えました。

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そしてそんな時、主人や両親、友人に助けられ今があるわけなんです。

主人は、最後まで私の命を大切にした考えでいてくれました。

授かった赤ちゃんの命をあきらめる事がなかなか出来なかった私に、今ある自分の命を粗末にしちゃいけないと...。

2人で何日も泣きながら話し合いました。

今ある私の命を助ける為に、新たに宿った命を見殺しにしてしまうようで、そんな選択肢はわたしの中にはなかったのです。


しかし、主人や両親にとって私の命も、私がお腹にいる我が子の命を大切に思うように、大切に思ってくれていました。


私は、主人や両親を悲しませる事は出来ないと思ったのです。

癌患者さんの中には、生きたくても手の施しようがなく、最後を迎える方もいる中で私は本当にラッキーだったと思います。

そんな中、新たに生まれてきたわが子は、必ず幸せにすると誓い、同時に今でも自分の体の健康を維持する努力は続けています。